毎日もりもりピロール米を食べています。
僕は田んぼでピロール米という米を作っていて、それがうまいのですよ。
何というか、もぐもぐ噛んでいると、幸せな気がしてくるのです。
毎日毎日、うまいなぁと思っています。
僕は噛む回数が多い方です。
少ない時で30回、普段は60回、目標120回という感じ。
もう何年前でしょうか、食事瞑想なるものを試してから、劇的に咀嚼回数が増えまして、今に至ります。
たくさん噛んだ方が何でもおいしいのです。
それで、ずっとそうしています。
咀嚼回数ってなかなか増やせなかったりするのですが、咀嚼した方が何でもおいしいということを知ると、割と習慣化しやすい気がします。
そのポイントは舌先です。
昔は、味を感じるセンサー、味蕾というのが、舌の上に満遍なく分布していると言われていました。
だけど、それはどうも間違いだったようです。
味を感じるのは、舌先が一番敏感と今はわかっているらしいのです。
この舌先を食べ物に当てるのです。
そして舌先は、意識してコントロールしないと、食べ物をどんどん喉の奥に運んでいこうとします。
無意識にそうしちゃうんですね。
そういうのも観察すると面白いです。
喉の奥へ食べ物を運ぶのをぐっと我慢して、舌先を使って、食べ物を前歯の方へ戻すのです。
舌先で食べ物の味を確かめるような、味わい尽くすような感じ。
そうこうしていると、咀嚼回数は30回くらいは楽に行きます。
50回、60回も難しくありません。
食事に必要な時間が伸びるので、スケジュールはちょっと工夫してください。
よく噛むと、とにかく何でもおいしいです。
ぜひお試しください。
そして、もう一つ気づくことがあります。
それは「味」というものについてです。
味にはいろんな要素があります。
5大味覚と言えば、塩気、甘み、苦味、酸味、旨味です。
あとは香りとか、辛味とか、食感とかありますけども。
この食感というものに、ずいぶんと惑わされてきた気がするのです。
ポリポリ、パリパリ、モチモチ、ふわふわ、つるつる、ねっとり、ふんわり、バリバリ、カリフワ、とろ〜り…。
いろんな食感があります。
それも食べ物の味の重要な要素で間違いありませんが、よく噛んでいると食べ物の味わいに押されて、食感の優先順位は下がるのです。
咀嚼回数が少なかった頃は、逆に食感の優先順位が高くて、味を感じる、味わい尽くすということにあまり意識がいってなかった感じがするのです。
食べ物を口に入れて、もぐもぐと固形物がなくなるくらいまで噛んでいると、何とも言えない幸せ感があります。
それに比べて食感は一瞬のこと、刹那的な感じがします。
ポテトチップスが止まらないのは、この刹那を求めているからじゃないか、みたいな。
喉ごしなんかも同じ、一瞬の快楽なんです。
もぐもぐと咀嚼していると、じんわりと幸せ感があります。
体にも良さそうな気がしますし、いいと思うんですよ。
食べる量もコントロールしやすくなる感じがします。
そのおかげでしょうか、食事前にはちゃんとお腹の空いた状態になってることが多いです。
よかったら試してみてください。
舌先の使い方を意識するのがとにかくポイントです。