世界中の人がオカネ教に入信しています。
みんなが入信していますから、逆に自分が入信していることに気づかないくらい。
世の中には、背が高い人と低い人がいるでしょう。
それと同じです。
オカネ教に入っている人と入っていない人がいるなら、自分はオカネ教に入っていると認識できます。
だけど、みんなが入信しているなら、そう認識することすらできません。
背の高い人がタイプです、という人はいても、目が多い人がタイプです、という人はいません。
この例え、ちょっとわかりにくいですか?
とにかく、僕らはオカネ教に入信していて、もう何世代目なのか、よくわからないくらいなのです。
いわゆる宗教2世問題ってありますけど、そんなの目じゃないのです。
気づいてない人も気づいていないだけで、ちゃんとオカネ教に入信しています。
そんな前回の話でした。
まずは自分がオカネ教に入信していることに気づくこと。
そして、それに気づいた人は、何を考えたらいいでしょうか。
それが今日の話。
支出と収入のことについて考えてみます。
まずは支出のことを考えてみましょう。
オカネ教の教義では、支出は多い方が良いとされています。
いやいや、そんなことないでしょう、うちは質素倹約ですよ、という人もいるでしょう。
嫌な言い方かもしれませんが、それはお金に余裕がないだけかもしれません。
ちなみに、僕はイマイチありませんけども。
毎月20万円を使う生活よりも、毎月100万円を使う生活の方がスゴーイってなります。
インスタ映えもするんでしょうね。
その「スゴーイ」って感覚、なんとなくわかるでしょう。
そういうことに興味のない人もいるでしょうが、世の中の多くの人はそれをスゴーイって思っているのです。
そう思い込まされているだけなのですが。
みんな常識を信じています。
いや、これも常識を信じている、という感覚はありません。
なぜなら、常識は常識なのだから、常識と呼ぶのです。
そんな意識できない常識の中にいろんなことが含まれます。
あなたの生き方や、そのもとになる考え方です。
さっきの「スゴーイ」は、なぜスゴーイのかということです。
スゴーイの元になる常識を、僕らは持っています。
持たされているというか。
常識、普通、当たり前、慣習、正義、倫理、文化、思い込み…。
それは、いろんな言葉で表現されます。
僕はそれらをまとめて観念と呼んでいます。
オカネ教という観念を持っているわけです。
観念については、また書きましょう。
今日は、自分がオカネ教に入信していると気づいたら、という話です。
みんな生き方を自分で決めていません。
自分の持っている観念が、ほとんどすべてのことを自動的に判断して決めています。
その観念は、自分で身につけたものもありますが、誰かにそう教えられたというものも多いです。
世の中に、そういうものだと教えられたのです。
この部分に気づくことが大事です。
自分の人生を自分で決めていない、ということに気づくことが重要なんです。
人生は99%以上、観念が決めています。
そして、その観念の多くは、他人に決められたものです。
そこをぜひ、少しずつ認識してください。
お金を使う生活がすごいことだと、僕らは思っています。
そう思わされています。
そういう観念を持っています。
それに気づいたら、少しずつ自分で決めてください。
お金を使う生活が偉いわけではありません。
逆に、お金を使わない生活が偉いわけでもありません。
自分で決めてください。
急に全部を自分で決められませんから、少しずつ自分で決める練習をしてください。
身の回りを眺めて、「これって本当に今の自分に必要なのだろうか?」と思いを馳せてください。
そして、自分で決めてください。
とにかく、自分で決めることです。
初めはとっても疲れるかもしれません。
今までしてこなかったことにチャレンジするのですから、当然です。
ゆっくり休みながら、少しずつやってみてください。
自分で決め始めたら、支出は下がっていくのが普通です。
支出を下げることを努力したり、そんな必要はあまりないはずです。
我慢は要りません。
いや、逆に我慢をしてはいけません。
自分で決めることが重要だからです。
他人に、世の中に、普通に、常識に決めてもらっていないか、ずっと自分を観察するのです。
そんなことをしばらくやってみてください。
人によるでしょうが、3ヶ月、半年、数年くらいとか。
その結果、支出が下がってきたら、次に必然的に考えるのは収入の額のことです。
今まで、収入は多ければ多い方が良いと思っていたわけです。
腐るものでもありませんし、みんなもそう思っていますから。
ところが、それも他人に決めてもらっていた観念だと、気づいてしまうのです。
そうなったら、世間の常識的な収入の額など、自分にとって意味を持たなくなってきます。
自分で決めた自分の支出を賄うだけの収入があれば、それで良いのです。
そんなわけで、収入もそのうち自分で決めてください。
大抵の場合は、収入を下げても問題ない、という感じに落ち着くと思います。
今まで収入をキープするために、たくさんの犠牲を払ってきた人は、人生に随分と余裕が出るでしょう。
とにかく、少しずつ自分で決める練習をするということです。
今まで、ほとんど全部、99%以上を他人に決めてもらっていた、ということに気づくことです。
これは並大抵のことではありません。
すごいことをさらっと文章で書いちゃっています。
これはぜひ、ゆっくりと時間をかけて取り組んでください。
慌てる必要は全然ありません。
そういえば、ピラミッドから抜けるという話でしたね。
次回はどうしましょうか?
ピラミッド型ではない未来の社会について話しましょうか。
それはみんなが、それぞれの才能を発揮する社会です。
ではまた明日。
