ピラミッドを抜ける④ 才能生活でちょっと稼ぐ

前回は、ピラミッドではない未来の社会について書きました。
そこでは、みんなが才能を活かして生活しています。
才能とは、他人にはできないけど、自分にはできることです。
できることをして、できない事は誰かにお任せ、というイメージでしょうか。

そんな毎日だったら良いでしょうね。
無理して自分のできないことをする必要もないですし、究極の適材適所と言いましょうか。
だけど、今はまだ無駄にお金がかかる時代なのです。
息するだけでお金がかかります。
搾取のシステムがありますから、その分も無駄に稼ぐ必要があります。
僕らは奴隷みたいなものです。
そんなこと、認めたくない人もいるでしょう。
それはまた別の記事でお話しします。

というわけで、今日は金の稼ぎ方という話です。
僕はお金を稼ぐの、めちゃくちゃ苦手なんですよ。
今も試行錯誤しています。
ただ、今日書くようなことを5年ほどやってきて、何か掴めそうな感じがしているのです。
もう少しな気がするのです。
気がしているだけかもしれませんが。
だけど、ぼちぼちとこういうことを10年くらい続けていたら、どうにかなるんじゃないかって思っています。
死ぬまで普通に生活できるようになるんじゃないかってことです。
ま、息の長い話です。
パッと儲かるような話では全くありません。
「なんだ、儲かる話じゃないのかよ」なんて思う方は、やっぱりそれが必要なのかということから、まずは考えて自分で決める必要があるでしょう。

僕の理想の稼ぎ方は実にしょぼいです。
何がしょぼいかというと、その額です。
「なんだそれは?」って思うかもしれません。
このアイディアのベースになったのは「月3円ビジネス」という本でした。
月に3万円くらい稼げるプチビジネスを、自分の必要な分だけ作ればいいんじゃないかという本です。
これが簡単そうに思うかもしれませんが、「こんなのできる人いるの?」って思うくらいに難しいのです。
月3万円を片手間に稼ぐのです。
その価値を提供し続けるのです。
ちょっと僕には難しすぎて、少しハードルを下げるようにアレンジしたものを実践しています。

その名も、年間30万円ビジネスです。
月3万円が年間30万円になっただけで、あんまり変わってない感じがするかもしれませんが…。
これをゆっくりと構築するのです。
はじめの1年は、ほとんど利益が出ません。
少し投資した分を回収したり、家計がちょっと助かる。
要は、今までお金を払って解決していたことが、少し浮くようなイメージです。
投資という言葉を使いましたが、このしょぼいビジネスにおいて借金はダメ、絶対です。
投資とは、必要な道具を買ったりとか、そういうレベルのことです。
今までのビジネス観は捨ててください。

それは、生活と同じなんです。
今までのビジネスは、生活とは別ものでした。
このしょぼいビジネスは、生活とビジネスの間に垣根があまりありません。
生活にかかる支出が減ると、収入も減らせる可能性があります。
収入を減らすと自由になります。
ビジネスも同じです。
支出、特に毎月の固定経費が減ると、収入、売り上げが少なくても良いということになります。
極論、経費がゼロなら売り上げがゼロでも潰れることはありません。
もちろんゼロにはなりませんが。

結局、生活と同じで自分で決めることが重要です。
昔のビジネス観、ビジネスの常識にとらわれないでください。
それは他人や社会に決めてもらっているということです。
ピラミッドに巻き込まれるということです。
その経費が本当に必要か、自分で決めるということです。
ここが一番重要なポイントです。

さて、1年目はなかなかうまくいきません。
どんなビジネスでも、そんなものです。
なかなか儲からないのです。
2年目もボチボチ続けて、年間10万円残すことを目標にします。
生活の片手間で、毎日の生活にするりと滑り込ませたプチビジネスで年間10万円を稼ぐ。
これは結構すごいことです。
年間10万円を達成できれば、次の年に年間30万円はその調子で達成できると思います。
これで30万円ビジネスが一つ完成です。

普通はこのビジネスをもっと大きくしようと考えます。
しかし、それは古いですね。
昭和の香り、ピラミッドの匂いがします。
一つのビジネスで年間30万円以上は稼がないのです。
もしも周りに「同じことをしてみたい」という奇特な人がいたら、ノウハウを全部教えちゃってください。
あえて同業他社を作るのです。
でも、それはライバルではなくて、プチビジネス仲間になっていくでしょう。
自分では気づかなかったやり方、もっと良いノウハウも発見されて、共有されていくでしょう。

ビジネスの規模感はこんな感じです。
なかなかにしょぼいでしょう。
でも、これくらいが素人にはちょうど良いのです。
ビジネスを立ち上げても、ほとんどの人は失敗するのですから。
僕も若い頃にお店をつぶしていますから、よくわかります。
僕みたいなビジネスセンスゼロでも、超スモールビジネスなら行けるかもということです。
徹底的にリスクを排除して、超安全なビジネスでないといけないのです。

今日は金を稼ぐ規模感についてだけ話しました。
次回は「具体的に何をするの?」ということをお話しします。
具体的と言いつつも、そこまで具体的にはならないと思いますが、考えるヒントにはなるでしょう。
では、また明日。

著:藤村靖之
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嫌な写真ですいません。
この季節の風物詩、カメムシが森からやってくる!の図です。
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