毎年のことですが、冬は鬱っぽくなります。
やらなきゃいけないことがめちゃくちゃ多いのです。
朝、目が覚めて、今日もめんどくさ~なんて思う時もあります。
部屋は氷のように冷たくなっていますし、薪ストーブをつければ暖かいですが、そのためには火を起こさなければなりません。
スイッチひとつで部屋が温まるなんて、素晴らしすぎます。
ファンヒーターを使うのもいいですが、山は湿気が多すぎて、壁が結露したりします。
エアコンなんか、冬場はほとんど効きません。
いろんな状況がブレーキになります。
昔の人の生活は大変だったでしょう。
ただ、それが当たり前で、他に選択肢がなかったということもあるでしょう。
大家族で、どうにか作業分担して生活していたのでしょうか。
しかし、そういう不便を現代に少し取り入れると、けっこう大変です。
しかも、僕らはスイッチひとつで何でもできる便利な生活を知ってしまっています。
人間はとにかく楽なほうに流れます。
それは本能的なもので、なかなか抗えません。
マレーシアにプナンという民族がいます。
定住しない狩猟採集民でした。
森の中を移動しながら生きていたわけですが、最近は定住する場所ができ、Wi-Fiとスマホを手にして、お金を稼ぐ必要性を少しずつ理解してしまったようです。
もう森の暮らしには戻りたくない、と言っているそうです。
暮らしが変わるのはあっという間で、特にスマホからは早かったように見えます。
聞きかじった話なのでわかりませんが。
便利で快適で楽なのがサイコーです。
それを追求するのが普通ですが、そこにもないものねだりやメリット・デメリットがあります。
いちばん大きいのは、お金の問題でしょうか。
便利で快適で楽にするには、お金がかかることがほとんどなのです。
つまり、お金を稼ぐのが好きだったり、得意な人は良いのですが、そうでない人はどうすればいいのか、ということになります。
そのあたりのお金の問題をやわらげるために、僕はあえて不便な生活を少し取り入れるようにしています。
便利な生活はお金がかかりますが、不便な生活はわりとリーズナブルです。
その代わり、自分を使う必要があります。
自分の頭や体を使わないと、毎日はつらくなります。
特に冬場は、工夫や労力が求められます。
それで朝起きたときに、今日もめんどくさ~と感じたりするわけです。
いつも思いますが、何事もバランスです。
自分にとっての心地よいポイントを探すしかないのでしょうね。
とは思いつつも、冬場はやっぱりつらいのです。
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