やっぱりみんな農業をしてみたほうが良い気がしてきた

今、農業というか、家庭菜園レベルでもいいのですが、そういうことをしている人は少ないですね。
昔は日本人の7割の人がお百姓さんだったことを考えると、農業人口はめちゃくちゃ減っています。
それは、仕事が効率よくできるようになったということであって、その技術革新とともにみんな農業以外のことをし始めたわけです。
だから僕は、みんながみんな農業をする必要はない、と思っていました。

だけど最近は、みんな一度くらいそういうことをしてみてもいいんじゃないか、と思い直しています。
それは、言い方は悪いですが、世の中のみんながバカになっているように見えるからです。

一人ひとりの能力がどんどん落ちています。
こういうことは昔から、どんな時代にも言う人がいました。
僕はそういう話を聞いても、それはそれでまぁいいんじゃないの、くらいに思っていました。
一人ひとりが社会を構成していて、社会を作るのは、結局は一人ひとりの生き方です。
どんな社会になったとしても、それは自分たちの鏡みたいなもので、受け入れる以外にないし、結局それぞれが何かに気づくしかないというか。
ひどい社会は、それ自体が気づきのヒントでもあるわけです。
だから、そんなバカになっていく世の中を横目で傍観していたというか。
偉そうな言い方ですいません。

だけど、最近どうもレベル低下が激しくて心配になってきたのです。

机上の空論の人が非常に多いようにも感じます。
いや、机上の空論にすら至らない人が多い気がします。
自分で考えることがもう全然できないのです。
考えられないということは、自分で決めることができません。
自分で決められないなら、他人に決めてもらうしかありません。
もう何もかもを他人に決めてもらっているのです。

何もかもとは、人生のことです。
世の中の常識のレールに沿ってライフステージを進めるのです。
その常識は誰が決めたのでしょうか?
なぜ、その常識を受け入れているのでしょうか?
これは、常識から外れなさい、という話ではありません。
何も疑わずに常識を取り入れている自分がいることを、まずは認識することです。
自分を観察することです。

ところで、農業をやったほうがいいんじゃないか、という話でした。
いつも通り前置きが長いですね。
人類の総バカ化が加速している今、人類の歴史をぐっとさかのぼって、農業に立ち返るのは効果的じゃないかと思うのです。
なぜなら、頭と体はつながっていて、相互に鍛えられていくからです。

だからと言って、筋トレや脳トレをしても多分違うんです。
小さくていいから、田んぼや畑をするのです。
作物を収穫して美味しく食べる、という目的に向かって、段取りを自分で考えて、自分で決めて、自分で進めるのです。
それを自分の体をそれなりに使ってやるのです。
機械や道具も使えば良いのです。

脳を鍛えるのは体です。
そして、体を動かすのは脳なのです。
それらはつながって相互に鍛えられていきます。

農業は、種蒔きやその前準備から、収穫料理、口に入るまで時間がかかるのがまた良いです。
なんでもタイパ良く、早いのが良いとされがちな昨今ですが、はよ芽出せ、はよ成長しろ、なんて言っても余計にうまくいきません。
じっくり腰を据えて観察し続け、関わり続ける必要があります。
そういうことも良さそうな気がしませんか。

人類にできることは年々増えています。
宇宙にも行くし、AIも作っちゃうし、すごいのです。
スペースシャトルの外装に使われる金属がどんなものなのかという専門家がいたり、AIを開発する専門家がいたりするわけです。
そんなすごい能力が集まって、人類の集合知は拡大し続けて、僕らの生活はどんどん便利になっています。

だけど、それと同時に、一人ひとりにできることは逆に少なくなっていきます。
人類の総バカ化は仕方のないこと、必然なのです。
僕だってバカになっているうちの1人です。
だけど、少しでもそれに抗いたいと思っています。
そのために農業はどうだろうかということです。
田んぼや畑をするって、みんなが思っているよりもたくさんのことをしなければ成り立たない、まさに百の仕事をする百姓なのです。
スペースシャトルやAIの専門家も、きっと米は作れないでしょう。
でも、昔、日本人の7割は米を作れたのです。

どっちが良いかは分かりません。
田んぼの技術をみんなが習得する必要がない時代で、それが良いか悪いかは分かりません。
それは絶え間ない工夫の積み重ねの結果です。
もっとこうしたら楽じゃないか、と毎年少しの発見があったりします。
そういうことが技術革新につながって、気づいたら、みんながみんな米作りに関わる必要がなくなったというだけのことです。
そのおかげで、農業以外にも好きなことができるようになったのです。

だけど、だけど、僕がおじさんになっただけでしょうか。
どうも、一人ひとりの能力が落ちすぎているように感じるのです。
それを取り戻すために、農業をしばらくやってみるのはどうかと思っているのです。

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