作物の中身が変わるよ【たまにはピロール話②】

土の中は酸素不足になりがちです。
でも、植物の根っこは酸素を求めます。
僕らと同じで、酸素がないと苦しいのです。
酸素不足の根本的な原因は、シアノバクテリアの元気がないことです。
シアノバクテリア、略してシアちゃんは、光合成して酸素を出す、唯一の微生物です。
光合成する微生物はほかにもいますが、光合成と同時に酸素まで出しちゃうのはシアちゃんだけ。
なんせ地球上に今ある酸素の多くは、シアちゃんが放出したものですから。

そんなわけで、土の中でもぜひシアちゃんに活躍してもらい、酸素たっぷりの環境にすると、何でもよく育つのです。
そして、酸素たっぷりで作物が育つと、作物の中身まで変わってしまうのです。

僕はピロール農法で田んぼをしています。
ピロール農法で田んぼをすると、米の中身が変わります。
世界に類を見ない「アルカリの米」になっちゃうんです。
常識では、米は酸性食品なのです。
でも、不思議なことにピロール農法だと、アルカリになってしまうのです。

アルカリになるのは、ミネラルの量とバランスによるものです。
だから、できた米の成分を検査することで、その状態を確認できます。
米の見た目では中身までわかりませんから、新米ができたら栄養成分の検査に出して、pHとカルシウムの量を測ってもらいます。
pHが7.1以上のアルカリ性であることを確認すると、ピロール米の認定がもらえる仕組みになっています。
だから、ピロール米を作ってそれをピロール米として販売する人は、全員がその検査を受けています。
毎年毎年飽きもせず、嬉しい顔して検査を受けるのです。
米は見た目でわからないからです。
今年もちょっとドキドキしながら、アルカリの米になっていることをいちいち確認するのです。

そんなわけで、「僕のピロール米じゃなくてもいいから、とにかくピロール米を食べたほうがいいですよ」とよく言っています。
米の中身の成分が毎年検査されているなんて、他に聞いたことがありません。
ピロール米として販売されているなら、その中身が保証されているということです。

しかし、なんでそんなにアルカリの米やミネラルにこだわるのでしょうか?
それはミネラルが多いということが、「循環がきちんとしている」という証でもあるからです。
この世は、この宇宙は、循環でできていて、その環の中にいるのが「自然」なのです。
明日はそんな話をします。

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