天国なんてものが、どこかにある…
そう信じている人もいますし、そうでない人もいます。
それは、あるかもしれないし、ないかもしれません。
僕にはわかりません。
ただ、時代や文化、教育によってどう感じるかは変わりそうです。
「チ。」というアニメを観ていましたが、その辺もわかりやすく描いていたように思います。
大好きな食べ物があって、例えばカレーライスが大好き、としましょう。
毎日カレーだと、それはカレー天国かもしれませんね。
大好きなカレーが毎日食べられるなんて最高!、みたいな。
だけど、そのうちに飽きて、そんなカレー漬けの毎日はカレー地獄になるかもしれません。
今日もカレー食わなきゃいけないのかよ〜カレーの匂いを嗅ぐだけでもう嫌!、みたいな。
いや、僕はカレー好きなんですけども…。
なんでも願望が叶うなら、それは天国でしょうか。
昔、ブッダという人は、ある国の王子として生まれました。
当時としては、思うものは何でも手に入るような、何不自由のない環境だったでしょう。
でも、ずっと満たされなかった。
そして、満たされない心の正体を探しに、妻も子も身分もすべてを捨てて、城を出て行ってしまうのです。
そんなことを思うと、願望が叶うこと自体に、どうも意味はなさそうな気がしてきませんか。
思いつく限りの願望が叶えられても、そんなものは一瞬の快楽に過ぎず、満たされない気持ちだけが残るのです。
どんどん便利になっているこの時代を生きる僕らも、ブッダと状況が似ています。
ブッダの生きた時代にはエアコンなんてなかったでしょう。
暑い日を涼しくするなんて、魔法のようです。
世界中から珍しい食材が届けられて、季節を問わずに食べることができます。
毎日の辛い作業は、機械にお任せです。
不便はどんどん便利に置き換わりました。
今からますます、そうなるでしょう。
それで僕たちは、昔から比べたら、天国のような魔法の国のような素晴らしい世界を生きているわけですが、今、自分が天国にいて満たされたような気分でしょうか。
どうですか?
100%満たされてますか?
おそらく、100%満たされた気分の人などいないでしょう。
それは、かつてのブッダと同じ状態なのです。
これは、幸せとは何かという話です。
どうやら、願望が叶うことと幸せは関係なさそうなのです。
願望が叶っても、一瞬幸せな気分になるだけなんです。
その後は元に戻る。
元に戻るだけならまだしも、最初よりも落ち込んでしまうようなところもあります。
願望が叶えば幸せになれると思い込んでいたのに、そうでもなかったと知って、裏切られたような、幸せになるためにもう打つ手がないような、そんな気分になるからでしょう。
だから、幸せとは何かを「考える」のです。
普通は、〇〇が叶えば幸せになれると「思って」いるのです。
だけど、その思いは裏切られます。
現在はいろんなことがどんどん便利になって、すべての夢や願望が叶いやすくなっています。
だから、夢を叶えても満たされないということを実感する人が増えています。
もう、考え始めても良いのです。
人類総さとり時代は近づいています。
