苗づくりの準備いろいろ

すっかり忘れていましたが
このメルマガは
百姓メルマガでした。

そろそろ
田んぼの準備なんかも
始まりますので
今回は田んぼの話です。

 

今はまだ
苗づくりの準備くらいです。

田んぼには雪があって
まだ入れないのです。

僕は苗も自分で作りますんで
その準備に入っています。

 

稲の育苗箱ってご存じですか。

縦横30センチ×60センチの
浅い箱です。

田舎だと
田植えシーズンになると
そこら中で見かけます。

その中で稲の苗を育てます。

今年は50枚くらい作るつもり。

それくらいの量なら
オール手作業で全く問題ありません。

 

うちでやってる工程を今回は紹介します。

 

* * * * *

種もみは去年収穫したものを使います。

去年できたものを
今年、タネとして使っていくわけです。

当たり前のことに聞こえますが
一般的にはそんなことしません。

種は買うものなんです。

その辺は詳しく
またそのうち書きます。

 

ただ僕、今年は
失敗しちゃいまして。。

去年とれたコシヒカリ、
種もみを残さずに
籾摺りして
全部、玄米にしてしまったのです。

あちゃ〜
なんたる失態。

コシヒカリの種もみが
なくなってしまったのでした。

ま、そんなこともあります。
いや、あんまりないか。

種もみは
百姓仲間に
分けてもらいましたけどもね〜

 

とにかく
種もみを準備して
まずは選別作業です。

重量でいい種をわけるんです。

軽いスカスカのものを
はじいて、
重いずっしりしたものだけを
選びます。

一般的には
選別するために
塩水選(えんすいせん)
という方法があります。

濃い塩水を作って
そこに種もみを入れる、
軽い種もみが浮くので
取り除く、
と言うやり方です。

僕はそこまでやってなくて
塩水でなく普通の水でやってます。

水を張ったバケツに
種もみを入れて
軽くかき混ぜます。

浮いてきた種もみを
ザルですくって捨てます。

これで
中身のスカスカな
タネとしては未成熟なものを
取り除きます。

 

その後、
60度の水で10分間
消毒する工程もありますが
僕はやりません。

 

次は浸種(しんしゅ)、
催芽(さいが)と言う工程です。

種に、
芽を出させる準備をさせます。

そのまま土に蒔いても
そのうち発芽はしますが、
タイミングが揃いにくいのです。

なるべく同じような
大きさで田植えしたいですからね。

 

僕はこれも簡単にやっています。

山から流れてくる水を
タライに受けて
その中に種もみを漬けておきます。

で、1ヶ月くらい放置します。

流水を使うのがポイントです。

水の流れがないと
種もみが痛みます。

これも一般的には
もう少しややこしいやり方があります。

水温を測って
例えば12度なら
12度×日数の積算温度が
100度を超えるくらいまで
水に漬けます。

それから
30度くらいの温度を
12時間から48時間程度かけると
一斉に芽を出します。

それを一旦乾燥させて
育苗箱に種まきするわけです。

 

ただ、そこまで
お膳立てしてしまうと
その後も
いろいろ管理しないと
いけないんです。

ビニールハウスも要りますし。

そんな面倒臭いことをする理由は
田植えの時期が決まっているから、です。

例えばゴールデンウィークに
田植えしたい、とか。

人間の都合で
言わば、無理やり育苗するわけです。

 

うちは
そこまで無理やりはせずに
稲と人間がそれぞれに
譲歩するようなスタイルです。

完全に自然のままに
任せておくと
こんな山奥の環境だと
時期的に余裕がないのです。

なので
少しは手を貸して
早めに目を覚ましてもらいますが。。

そのかわり、とでも言いますか、
僕も田植えが遅めになって
落ち着かない春を過ごすことになります。

田んぼやってると
田植えが終わらないと
落ち着かないのです。

 

そんな感じで
ボチボチ作業を進めていきます。

田んぼのことは
また作業が進んだら
ご紹介しますね〜〜

 

小さなイチジクの木ですが、これがスッポリ隠れるくらい積もりました

 

* * * * *

 

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ではまた明日〜
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