田植えの後、
一番大事な作業が除草です。
除草の作業はまーなんせ大変ですから除草剤を使わない、
いわゆる無農薬でやってる人の
最大の関心ごとが
除草方法じゃないでしょうかね。
僕もいろいろな方法でやってきまして、
今日はそれを紹介します。
田んぼをやりたい人、やってる人向けの
マニアックな記事です。
中耕式・ラチウチ
田んぼの除草と聞いて、
一番に出てくるのはこんなのでしょう。
アルミ製水田中耕除草機
https://www.ennou.com/s-suidenjoso.html
爪がついててコロコロ回ります。
地面を軽く耕すような感じになって
爪で草を引っ掛けて抜くわけです。
僕はエンジン付きのタイプで
除草してましたけども、
これ、やってもやっても次から次に
無限に草が生えてくるんです。
土を掘り起こすことによって
土の中で眠っている草の種が
また出てきちゃうんです。
草を抜きつつも
新しい草の種をまた供給してしまうという
マッチポンプ的な除草方法であります。
昔はみんな、これをやってました。
これをやって、
あとは中腰に屈んで
手で除草するって感じですね。
作業は盆前まで続きます。
マ〜きつい作業ですね。
この除草方法のポイントはどこで諦めるか、、
草との戦いは必ず、人間が負けます。
いや、ホンマに。。
中野式除草
僕が田んぼを始めるにあたって、
たまたま発見したのが中野式除草。
それ以来、愛用しております。
これがスンバラシイのです。
まさに次世代型の除草方法。。
出会って良かったよ、ホンマに。。
インターネットありがとう。。
月刊 現代農業>2017年5月号>巻頭特集
「田んぼでスイスイ初期除草 中野式除草機」
https://www.ruralnet.or.jp/gn/201705/nakano.htm
何がすごいって、
次の種を供給しないのです。
土の表面だけをピアノ線で攪拌することで
生えたばかりの草は浮力で浮いてきます。
その下で眠っている種は
そのまま、そっとしておく。
初期に2回だけ除草に入れば
あとは稲刈りまでほったらかし、、!!
という夢の除草機なのであります。
稲の株のきわまで草が取れるのもポイント。
手で稲の株の周りの草を取ったりとか
一切いたしません。
女の人、小学生でもできます。
これは控えめに言っても革命的、、です。
ただし、、!
田んぼの水管理が重要です。
しっかりした畦と均平な田んぼが必要です。
不耕起栽培でも使えません。
丁寧な代かきと高い畦、
きちんとした段取りが必要です。
そして初期除草にしか使えませんので
タイミングを外すと終了、、です。
乳酸で先に発芽させる
中野式がいかに楽で
雑草がキレイにとれると言っても
除草作業は手間と時間がとられるのです。
今、僕が取り組んでいるのは
除草作業を一切しない方法、、
田植え前に先に雑草を発芽させてしまう、
と言う方法です。
名前はたぶん、まだありません。
EM農法の方が実践しているやり方で、
乳酸菌たっぷりの培養液を使います。
まずは荒起こしの後に
水を張って乳酸菌液を20リットル/反
入れます。
その後、普通に代かきして
乳酸菌液を混ぜ合わせます。
乳酸菌液には乳酸がたくさん含まれていまして
これが雑草の発芽を促進させます。
田んぼはなるべく浅水で管理して
5月中旬ごろ、水温が25度を超えてくると
雑草が発芽し始めます。
仕上げの代かきを7、8センチの深水で
表面の土の3センチだけ削る感じで
超ゆっくり&PTO全開でバカ丁寧にやります。
そうすると、中野式と同じように
発芽したての草は浮力で浮いてきます。
そしてその下の方で眠っている種は
なるべくそのまま眠らせておく、ということです。
これで7割ほどの草が発芽する、
と言われています。
必然的に田植えは
5月下旬から6月上旬になります。
あとは稲刈りするだけ!
これ、本当にできたら
夢の除草方法なんですが、、
ちなみに今年チャレンジしてみましたが、
たぶん失敗してますので
普通に中野式でやります。
タイミングが合わなかったかな、、??
マ〜もうちょっと様子見ないとわかりません。
なぜ除草するのか
なぜ、こんなに除草しないといけないのでしょうか。
それは、、
まず、米の収量が落ちるからです。
何にも対策をしないと
米の収量は激減です。
雑草の成長スピードの方が圧倒的に稲よりも早くて
すぐに追い抜かしてしまいます。
そうすると
雑草の中に申し訳程度に稲が生えてる、、
みたいな状態になって
そら〜もう、収量は激減します。
田んぼでは草ではなくて
稲が育ってほしいのです。
そもそも、、
田んぼに水を張ること自体が雑草対策です。
稲は水を張ってなくても育ちますが、
雑草は6、7割減ります。
苗を作って植えるのも雑草対策です。
なるべく稲は大きい状態で植えて
今から生えてくる雑草にハンデをもらってるんです。
それでも追いつかれますが。。
代かきだって雑草対策です。
全てが雑草対策なんです。
田んぼの歴史は
雑草との戦いの歴史でもあります。
除草剤を使えば全て解決、、
なんてこともありませんしね。
マ〜田んぼやったことない方もいつか、
ぜひ雑草との戦いに身を投じてくださいませ〜
田植えや稲刈りが
祭りかピクニックだっていうのが
よくわかると思いますよ。
シーズンの中で
本当に重要できつい作業は除草です。
ではまた明日〜
いつもご訪問ありがとうございます。