百姓の経験を積む シリーズ・メルマガを振り返る【第3号】

最近、書くのが億劫なので、
昔のメルマガを順番に見ていきます。
そのうちにまた新しく書きたくなるでしょう〜〜

目次

田んぼを手伝って稲の一生を味わおう 2022/1/8

今週は、
田んぼをそのうちやりたいのなら
今のうちにお手伝いに行っとこ〜
という話です。

* * * * * 

田舎に移住して
田んぼがやりたい〜と思ったら。

まずは町会長さんにでも
聞いてみましょうかね。

田んぼがやりたいんですよ、と。
たぶん誰か、
農家の人なんかを
紹介してくれるでしょう。

さっそく話を聞きに行きます。

今までやったことあるの〜
どれくらいやりたいの
なんて話になりますね。

もしも、全然経験がなかったら、
あんた本当にできるんかいね〜〜
なんて言われるかもしれません。

これは多分
うまくできないことがあった時に
けつを拭く、というか
世話をしないといけないかも、
そういうことを面倒くさいと思うんでしょう。

もちろん、
そうじゃない人だっていると思いますよ。
若いもんがそう言うなら
一緒にやろう、ワシが教えちゃるわ〜みたいな。

でも、田んぼ経験の全くない人に
田んぼを紹介するのは
紹介する側にもリスクがありますね。

この人、本当にできるんだろうか、、と。

* * * * * 

だから、田んぼをそのうち自分でやりたいなら
先にお手伝いに行っておくことをオススメします。

まずは少しでも経験しないとね、
ってことです。

何もわからない人が
一人で始めるのは
さすがにハードルが高いのです。

手伝うのも
田植えと稲刈りだけじゃなく
なるべく、1年みっちりと。

田植えと稲刈りは
米作りの中の
ただの一イベントに過ぎませんから。

苗づくりから田んぼの準備、
田植え、水管理、溝を切ったり
稲刈り、乾燥、籾摺り、貯蔵。

できれば全部、経験したいですね。

* * * * * 

田んぼを自分でやりたいと思っているような人は
〇〇農法がやりたいんだ〜とか
すでにこだわりがあるかもしれません。

そういうこだわりは一旦横に置いて
普通の慣行栽培でもなんでも
手伝わせてもらえるなら、喜んで行きましょう。

なぜなら、米の一生は
どんな農法だって同じだからです。

種もみが発芽して
成長してまた実をつける。
その一年を経験するんです。

機械関係も不得手じゃなければ
積極的に触らせてもらうといいですよ。
なんでも使えるに越したことはありません。

農業機械の操作って
だいたい似てますから
そんなに難しくもありません。

慣れた人なら
触ったことのない機械でも
見ればだいたいわかります。

機械が苦手な人は
無理して触らないほうが
いいかもしれませんが。

* * * * * 

足しげく通って
ガッツリ手伝いましょう。

できればそのお礼に
たっぷりお米をもらいましょう。

そのお米で例えば半年とか
食べることができたらサイコーです。

自分が関わったお米で
半年生き延びた、という経験が大事なんです。

最終的にやりたいのは
そういうこと、なんじゃないでしょうか。

作ることと、食べること。
ここをちゃんとリンクさせるんです。

お金を払って米を買う、
それがあまりにも当たり前になっています。

そうじゃない状態を
みんな経験したことがないのです。

その常識、思い込みを
少しずつ外していきましょう。

そのうちに意識が変わって
自分で米を作ることへの精神的なハードルが
下がっていきます。

お金で米を買うことを
あまりにも無意識にやっているから
一度、そこに意識を向けるんです。

お金で米を買わない、
自分で作って自分で食べる、
これはとっても
面白い体験になると思いますよ〜〜

自分自身や、日本の文化、
社会の問題や、毎日の生活態度、
いろんなことに向き合うきっかけにも
なるかもしれません。

機会があればぜひどうぞ〜〜

丁稚というか

第3号のメルマガでした。
マ〜そういうことですよ。

やってみないとわからないかもしれませんが、
百姓に必要なスキルってめちゃ多いんです。

大規模、専業でやるなら
また話は違うかもしれません。
JAの指導なんかもありますからね。
それはどんな人がやっても失敗しないように
万全を期したやり方です。

でも、小規模でなるべく手を抜いて
片手間でやりたいなら
工夫が必要になります。
お金もなるべくかけたくないなら
なおのこと、です。

僕の場合は5年ほどの経験がありました。

雇われてたり、仲間と一緒だったり、
いろんな形で田んぼと関わって、
そのお米をずっと食べました。

そのうちに自分で作って自分で食べるのが
当たり前になっていました。

ピロール農法を知った時、
これは自分でもピロール米を作らねばならん!
と思いましたが、
すぐに独立できたのは
そういう背景もあります。

マ〜5年もかける必要もないでしょうけども。
当時の僕は、自分ごとと思ってませんでしたから、
勉強の効率としては良くなかったと思います。

田んぼは地域でやる

田んぼをやるのは
実は一人ではできません。

田んぼがあって、
そこに川から水が来てないといけません。

それは治水、土木工事ってことです。

すでに田んぼになってるってことは
土木工事まで全部済んでるってことです。

そして、田んぼやその治水システムを
ずっと保守管理しているのです。
そういうことを地域全体で行っています。

だから、田んぼやるって言って、
やっぱりできませんでした、
シーズン途中で諦めました、
なんてことは口が裂けても言えません。

その地域では
二度と田んぼを貸してもらえないでしょう。

田んぼをやること自体が
その場所の保守だからです。

うるさいことは言われたくない、、
なんて思うでしょうが、
田んぼは一人では完結できないのも事実です。

しっかり勉強して、経験を積んで
シーズンがイメージできるくらいになっていないと
独立はちょっと厳しいでしょう。

職場体験的な

なんせ、生まれてこの方、
田んぼなんてやったことがない!
って人の方が多いでしょうから、
ある程度は時間がかかりますよ。

どんな分野だって
初めてのことはそうじゃないですかね〜

もしもですよ、、
あなたの職場に、体験に何度か来て、
ちょっとやってみて、話を聞いて、
それで、大体わかりました、独立します、
なんて人がもし現れたら必死で止めるでしょう。

YouTube見て勉強しますとか言ってたら、
大丈夫か、ってなるでしょう。

新しいことを始めるって
結構、覚悟いりますよね。

もちろん、ハードルを下げる方法もありますし、
一人一人できること、得意なことは違いますから、
そういうことも同時に考えていけばいいでしょう〜〜

焦らずじっくり取り組んでくださいませ!

ニャンコ写真多いな〜〜

ではまた明日〜
いつもご訪問ありがとうございます。

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