善悪に関する寓話、というか駄話

いつも通り、変な話をひとつ。

例えば、、

交通事故にあったとします。

それって「悪いこと」ですね。

運が悪かったとか、
厄年だとか、
お祓いしてもらおうとか、
次は良いことあるさとか、
思う人もいるかもしれません。

救急車で運び込まれて
入院することになったわけですが、
そこでなんと、、
運命の出会いがありました。

担当の看護師さんと
お互いにビビッと来ちゃったんですね。

そんなことあるんかいな、、
事実は小説よりもナンチャラ、、
今までのことって今日のために、、
あの事故がなかったら僕らは、、

みたいな感じで
二人は結婚するのです。

そのとき、あの事故は
「良いこと」に昇格します。

運が悪かったとか、
厄年とかお祓いとか次は良いことあるさとか、
なんだったんでしょうか。
ま〜それはいいとして。

だけど、結婚生活は数年後に破綻しました。
パートナーが徐々に本性をあらわし始めたんです。
やたらと金遣いの荒い人だったんですね。

どうにか形だけの結婚生活を続けましたが
最後にはクレジットカードと一緒に
どこかへ消えてしまいました。

そして、ガランとした、
妙に静かなキッチンで思い出すのです。

やっぱり事故は
「悪いこと」だったのか。

あの事故がなかったら、出会ってなかったのです。
あの事故さえなかったら、こんなことにはならなかったのです。
なのに、こんな面倒なことに巻き込まれて、、

そして、季節は通り過ぎていきます。
時間だけが癒しを与えます。

いろんなことが過去の思い出となり
記憶の角は風化していきます。

そんな時にふと、
それは人生最大の気づきだったと知るのです。

アイツのおかげで、事故のおかげで
まさに生まれてきた意味のような、
素晴らしい智慧を授かったのです。

きっと、すべては最初からそう決まっていたのでしょう。。

そして事故にさえアイツにさえ、感謝するのです。

* * * * *

さて、事故は「良かった」んでしょうか、
「悪かった」んでしょうか。

わかりませんね。。

善悪の判断など、
人間ふぜいにできるものではないのです。

だけど僕らは
毎度毎度、四六時中、24時間営業のコンビニ状態で
ジャッジし続けているのです。

そんな不完全なジャッジをもとに
自分の人生を決めているのです。

ま、それが「悪い」わけではありませんけども、ね。

それは正義の正体であり、
倫理の源泉、とでも言いましょうか。
普通のかたまり、常識の温床、、
みたいな感じですかね〜〜

どうでしょうか、
何か伝わりますか。

運が良いって、どういうことなんでしょうか。
ポジティブってなんですか。
ご利益ってなんですか。
僕には全然、わからないのです。

ではまた明日〜
いつもご訪問ありがとうございます。

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